つぎはぎ日本一周

『向津具半島』

2017.2.4


  

 今週末は、土曜日は天気がよく、日曜日は崩れるということだったので、金曜日の夜出発して、土曜日に自転車を堪能するパターン。今回の場所は、ちょっと近場の向津具半島。(むかつくはんとうと読むらしい・・・おもしろい)この半島は、油谷湾を囲んでいる半島。以前、青海島や元乃隅稲成神社に行ったときに、この半島も行こうかと思ったのだが、時間がきつかったので、まだ行っていない場所だ。
 早朝出発でもよかったのだが、非日常感を楽しみたいという理由から、車中泊を選択。キャンプをする気分で、これがいいんだなぁ。まあ、ただ、寝るだけだけど・・・・。
 真冬の車中泊もだいぶ慣れてきた。銀マットのサンシェード、ベッドには低反発マット、寝袋が2つ。その中にうすい毛布というパターン。これで、真冬の寒さ対策もばっちり。
 車中泊は、油谷の運動公園の駐車場を拝借。夜はだれもおらず、ちょっとさびしいけれど、トイレがあるのでよしとしよう。朝目が覚めて、外を確認すると、なんだか、地面が濡れているように見えた。天気予報では晴れだったのに・・・と思ってよく見ると、霜かなにかの影響で、濡れているようで、天気はよかった。一安心。
 朝食は、昨夜半額で購入した恵方巻。ボリュームがある。

 

 島巡りと違って、フェリーの時間がないので、ついついゆっくりしてしまい、9時過ぎに出発。太陽が照り最高の自転車日より。掛淵川にかかる橋を渡る。水道管専用の橋だろうか、特徴的なアーチ型のが見える。油谷湾沿いの道を進む。昨年の10月にあった、シーカヤックフェスティバルの時、シーカヤックで通ったのもこの辺り。伊上方面に目を向けると、山には風力発電用の風車がたくさん設置されている。

   

 棚田の有名な東後畑棚田が近いということもあるが、棚田の綺麗な場所があちこちに見えてくる。川尻方面に進むと、廃校になった校舎が見えてきた。朽ちていく体育館を見ると、なんだか、悲しくなる。

 

この辺りでは有名な大浜海水浴場。真冬なので誰もいないかと思っていたら、駐車場に数台の車が、海にはサーファーが数名。さすがサーファー。

 

 川尻の町へ入る。ここは港町。いい雰囲気の町だ。海岸沿いに家がずらっと並んでいる。この道を進むと、そのまま川尻岬へ行けるのではと、思って進むと、行止り。やはり、峠を越えて岬に行かなくてはならないよう。

  

 岬へ向かう坂を登る。これが、結構な激坂。大汗をかき、途中、アンダーシャツを脱ぐ。途中 日吉神社があったので、参拝をする。神社というのは本当に神聖になれる場所。

   

 岬ということで、半島の端になるので、行ってみようという軽い感じで来たのだが、実際に来てみたら、ここの景色はすばらしく、ここを目的地としでも来るべきお勧めスポットだった。特に、灯台へ向かう遊歩道から見た景色は迫力があって、ずっと眺めていたいぐらいだった。岩も特徴的で、おもしろい。灯台自体は、小さくそこからの景色はあまり見えなかったが、そこまでの景色がいい。こういう景色に出会えるから、旅はいい。

    

   

 川尻岬をあとにして、次へ向かう。その時、チェーンに違和感が・・・そう思った瞬間空回り。よく見ると、チェーンが切れているではないか。ショック!ただ、ワンタッチのチェーン連結器を予備で持っていたので、事なきを得た。すぐに復活し、俵島へ向かう。予備というのは本当に大切だ。

 油谷湾側の道路にもどり進む。j冬の海だからか、透明度はすごい。小さな神社の雰囲気がまた、いい。

  

 俵島が見える場所。ここからの景色もすばらしい。後ろに角島大橋も見える。その上にも道が続いているので、行く。俵島を高い位置から眺める。これもまたいい。この道を進むと、油谷島(昔は島だったのかも?・・現在は陸続き)を一周して、大浦漁港に戻る。

     

 そこから、向かったのは、楊貴妃の里。以前から、名前は知っていたが、どこか胡散臭い感じがしていたのだが、実際に行って、解説などを読んでみると、楊貴妃が唐から生き延びて逃げてきたのがここ、向津具という話が江戸時代の書物にあるということが分かった。そう言われると、作り話だとしても、なんだかありがたみが出てくるから不思議。

   

 ここで、福岡から来た方と意気投合。この方は、写真が趣味のようで、車中泊仕様の車で一人旅し、いろいろなところの写真を撮ってまわっているらしい。三隅の大平桜や、津和野にSLを撮りに来たこともあるらしい。全国の寺巡りも。 こういう方と話をするのは楽しい。この方は、若いころ、釣りで俵島あたりに来たことがあるそうで、その時には楊貴妃の里にとても大きな楊貴妃像があったような気がすると言っていたが、今は4mぐらいの像しかなく、大きなものはない。売店の方に聞いても、平成になってから来たので、よくわからないということだった。本当はどうなのだろうか?この方の疑問なのだが、こちらまで、気になってきた。インターネットで調べてみようかな?(実際に家に帰って調べるけれど、それらしき情報はない・・・真相はいかに?)
 楊貴妃の里は有料かと思ったけれど、無料の公園。その中に東屋もあったので、そこで、本日の昼食をとることに。今回から、ニューアイテム。折りたたみ式のフォーク。
 いつもの食後のコーヒー。これがうまい。

  

  次に向かったのは、妙見山。この辺りでは高い山だと思い、向かってみた。途中は、激坂を含む上り坂が続く。やっと、妙見山公園に到着。風力発電か何基が設置されていた。 結構広い芝生の公園(ゴルフの練習禁止の看板が立つほど広い)だったが、そこからは景色は見えなかった。奥に小高い丘があり、その上の展望台へ行くと、綺麗な景色が見渡せた。ここが頂上。日本海側と油谷湾側の両方が見える。よく見ると、元乃隅稲成神社も見える。GPSの標高は273.8m。資料では275mなので、まあ、誤差の範囲か。

    

   

 本日はここまで、下山。途中、道を間違えて大回りをしたが、これも楽しい。スタート地点に戻る。


 島巡りも随分やってきたのだが、これからは半島巡りというのもいいかもと思える今回のツーリングだった。




バックつぎはぎ日本一周ネクスト

 走行距離  55km
 






















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