『壱岐島』
2017.1.4~5
年末に 一度計画をした 壱岐島 島巡り。 その時は高波でフェリーが欠航かもしれないということで諦めたけれど年が明けて2017年の今回は波予報を見ても割と穏やかだし天気の方も良さそうということで 2017年の第1回目の『つぎはぎ日本一周』は壱岐島に決定した。
いつものように 3日の夜夕食を取った後 スタート。 深夜の到着となった。 フェリーは 少しでも島での活動が長くできるように 島の到着時刻の早い唐津から出るフェリーを選んだ。唐津東港という港から出ることになっているので そこの駐車場で車中泊をすることにして朝を待った。 朝8時20分というふうにインターネットでは出ていたのだが ダイヤの変更で8時40分に出発することになっていた。当然到着の時刻もその分遅くなるけれどもこればかりは仕方がない。 しかも いつもよりゆっくりできるので自転車を輪行バックに入れて自転車代の節約をすることにした。 これだけで往復1600円ちょっとの 節約になる 前回の伊予中島・睦月島の時に高浜から自転車が載せられなかったので輪行バックに入れ なければならなかったことが、今回の節約に生きている。出発の時刻、ちょうど、朝日をバックに唐津城がシルエットとして見え、幻想的な風景となっていた。
唐津から壱岐まではフェリーで1時間40分ほどかかるので客室で横になって ゆっくり休んだ 昨日の夜遅かったので睡眠不足だったのだがここで取り返した形になる。壱岐島には印通寺港という所に到着する。
『つぎはぎ日本一周』では、おおまかな計画は立てているのだが、その時の気分や、その時の状況に応じて臨機応変に変更してルートを進むことにしている。今回は、郷ノ浦港という所に ホテルもとっているので、まずは時計と反対回りで 芦辺町の方に向かって進む。途中一支国博物館という是非とも行ってみたい所があったのだがここに寄っていると郷ノ浦まで行けそうになかったので1日目には寄らずに2日目に寄ることにした 島の北側の有名なところを1日目は回ることにして南側は2日目に回るといった感じだ。
輪行バックから旅の相棒ビアンキを取り出して、組み立てる。そして、今回からのニューアイテム。裾バンド。今までも使っていたのだが、それは幅が狭いバンドで、すぐにずれて、ズボンが出てしまうものだった。しかし、今回のこの幅広裾バンドは、そういうこともなく、チェーンの汚れもほとんどつかず快適に使用することができた。
北に向かう県道23号線のすぐ横に見えてきたのが、原ノ辻遺跡。少しだけ、よって写真を撮って、次へ進む。
壱岐島は一番高い 岳の辻 でも213m ということで 島全体がそれほど高い山がない。わりと なだらかな島であるが細かなアップダウンはある。 清石浜海水浴場というきれいな浜 があり、その上を通っている道から写真を撮る。すると、砂浜に岩のようなものが多数見える。何?と思って、ズームアップしてみると、なんと、ウミネコ。じっとして動かないので、岩かと思ったが、寒さをじっとすることで、しのいでいるのかも。
芦辺港の方に向かう。ここには壱岐神社と言う 神社があってそこには元寇の碇石が置いてあったりその時に活躍した武将(少弐資時)の墓があったりしたので寄ってみることにした。ここからの景色も素晴らしくしばし時間を忘れて歩いて回ってみた。展望台には地元の人がいてしばし雑談をした。
少し行くと「少弐の千人塚」という史跡があり、寄ってみた。元寇の時に、元軍が島民(老若男女の区別なく)を見つけ次第虐殺していったそうで、元軍が通った後は、島民の死体が累々と横たわっていたそうで、生き残った人たちが、死体を集め供養したところということだった。島の中には、こうした千人塚がいくつもあるそうで、元寇の虐殺がいかにすごかったがを伝えるものだ。
次に向かったのが 男岳という山の近くにある御岳神社。ここには猿の石像が200体以上もありリパワースポットとしても有名な場所。ここまでの道のりは結構険しい道が続いていて トレーニングモードで進む。特に直前の激坂。ヘロヘロになりながらなんとか頂上までたどり着いた。御岳神社にお参りをした後そのすぐ近くの展望台の所に登ってみた。
参拝者はほとんどいなかったのでその展望台も独り占めという感じだった。そこでちょうど時間もいいし昼食をとることにした。 いつものようにお湯を沸かして カップ麺とおにぎりのパターン。そして最後に食後のコーヒーをゆったりした気持ちで飲む予定にしていた。 すると、子どもちのにぎやかな声が聞こえてきた。大勢下から登ってくるではないか どうも保育園か何かの散歩の時間のよう。展望台の上はそれほど広くないので 何か申し訳ないような気持ちがしたが今更 沸かしているのに片付ける訳にもいかないのでそのまま挨拶をしながらそこで昼食をとった。まっこれも旅の一つの思い出 である。
次の目標は一番北側のイルカパークというくし山にある 施設である 壱岐島の道は 島全体に張り巡らされている感じでどの道がメインなのかちょっと分かりにくい。そういう道なので何度も止まってはスマホで道を確認しながら進むことになった。イルカパークも少し迷いながらなんとかたどり着くことができた。
イルカパークは残念ながら今のこの時期は施設の改修工事で入館することはできなかった。
勝本の聖母宮に行ってみる。思ったよりも小さなお宮だった。
次は、猿岩。予想以上に猿。周りの雰囲気もとてもよく、近くまで行ける。近くに戦時中の砲台跡もあり、ここも、なかなかの迫力だった。
後は、インターネットで予約していた郷ノ浦にある「ビューホテル壱岐」に向かう。観光客も多いからだろう町の雰囲気も活気があった。
素泊まりで予約していたので、フェリーターミナルのレストランで夕食。大浴場で、汗を流し、ゆっくりとした。久々のホテル泊だが、やはりしっかり体が休まる。たまには、いい。
2017.1.5
壱岐島 2日目。朝はゆっくりして、ホテルを出発したのは9時。この日は、17時30分の最終フェリーの時間がタイムリミットだ。島の南側を巡る予定。まず、最初の目的地 牧崎公園 の「鬼の足跡」へ向かう。
途中、ツインズビーチという標識。興味があったので、ちょっと寄ってみることに。同じような海岸が2か所にある、そういったビーチだった。夏などは、きっとにぎわうのだろう。その後、鬼の足跡へ向かう。
こちらは、想像以上に素晴らしく、猿岩と同じように、その周りの雰囲気もいい。都会地の観光地なら、きっとすぐに手すりかなにかつきそうなのだが、そういうものがなく、自然のままの状態で、それがまたいい感じだった。自然の造形美に感動しながら再び郷ノ浦方面へ進む。
郷ノ浦から今度は、壱岐島で一番高い山、岳ノ辻へ向かう。ここからの景色は、島をぐるっと見渡せ、とても気持ちいい。展望所が3か所あった。3か所とも行ってみたが、どこもいい感じだった。いつもなら、山で昼食なのだが、まだ、お腹がすいた感じがなかったので、ここではパスして、次の場所へ向かう。南側の「初瀬の岩脈」というところ。実際に行ってみると、白い岩の中に黒い岩が割り込んでいるそんなところだった。マグマが岩の間を出て固まったのだそうだ。その横に、神社があり、すごい石段・・・最初登るつもりはなかったのだが、見てしまったからには、登ってみたくなったので、チャレンジ。
その後、できるだけ海岸沿いの道を進み、印通寺港へ向かう。これが、結構なアップダウンがある道だった。また、幹線道路という感じではなかったので、迷いやすく、スマホで確認しながら進んだ。スマホは本当に助かる。
印通寺から昨日と同じコースを通り、一支国博物館に到着。山の上にあり、少々きつかった。原ノ辻遺跡の時代の博物館で、その他の時代のことなどは、ほとんど扱われていなかった。元寇のころのことなども、展示してあるかと期待していたのだが、そういうものはなかったのが少し残念。それでも展示物は豊富で、見ごたえはあった。撮影禁止が基本だが、一部展示室は撮影OKということで、雰囲気だけ撮影。
次に向かったのは、芦辺方面。壱岐のモンサンミッシェルと言われる、小島神社。潮の満ち引きの関係で道ができるそうだが、この時は、満潮のようで、残念ながら道は見えなかった。島の神社にはお参りできなかったが、島に行かれない時のためだろう、小さな鳥居と賽銭箱があったので、そこでお参りをして、次へ進んだ。
佐京鼻に向かう。鼻の形をした岩があるそうなのだが、岩自体はそれほどでもなかったのだが、その先の神社なども含めたその場所の雰囲気がとてもよかった。
岬をぐるっとまわって、港のちょっとした場所にある「はらぼけ地蔵」にもよってみた。お腹のあたりがくぼれているらしいけれど、それについてはよくわからなかった。その後、青島という橋のかかった島へ行ってみたのだが、九州電力関係の施設が多くある島らしく、立ち入り禁止の場所が多く、それ以外は運動公園となっていた。
後は、帰りのフェリーに乗る 印通寺港へ向かう。 結局、昼食をとらないまま午後3時半を過ぎてしまっていた。さすがに、どこかでとろうと、いいところを探していたら、一支国博物館と、原ノ辻遺跡が見える場所に東屋があったので、そこでとることにした。いつものメニューカップ麺とコンビニおにぎり。前にも書いたが、安上がりではあるが、そろそろ変化がほしいのだが・・・。
印通寺港に到着。帰りも、輪行バックにビアンキを入れ、フェリーに乗る。壱岐島ともお別れだ。
正月のUターンもあるのか、来る時に比べ乗客が多かった。横になっていたら、波が結構高く、ときどき、大きく揺れていた。
唐津に到着し、シエンタに輪行バックのままビアンキを入れ、帰路についた。
走行距離 1日目 63.25Km
2日目 64.21Km
フェリー代 1900円×2
宿泊代 6500円
駐車料金 1200円(唐津)
一支国博物館 400円
高速代 美弥東JCT~前原東 3260円×2
2日間の軌跡
『つぎはぎ日本一周』