『似島』(広島)
 2016.1.31


 島巡りシリーズ。広島県、似島。広島の町から20分で行ける、自然豊かな島だ。
 島巡りでは、整備されてない道もあるから、今回は、久々にMTBにしてみた。ずっと乗らないと、MTB自体放置した感じでためになりそうと言うこともあったのだけれど。
 やはり、今回も前日からスタートして 、宇品の駐車場で車中泊をすることにした。というのも ここの料金は 24時間 最高1000円と言う 価格設定なので車中泊をして 似島に行って帰ってきたとしても1000円でokだからだ。 実際に夜にこの駐車場についたらすぐ近くに公園もありトイレも完備されていたので車中泊にはちょうど良いところだった。 ただ この車中泊をするにあたって 一つ気がかりだったのが サッカー リオオリンピックの最終予選の決勝が深夜にあるということだった。シエンタのエンジンを切ってテレビが見れるかどうか試してみたいところ見ることができ、一安心。 実際にサッカーの試合を リアルタイムで満喫することができた。しかも 最初は 2対0で負けていたのだが 後半3点を入れ 逆転をして 日本が優勝することができ爽快な試合だった。深夜の車の中でひとり興奮をしていた。
 朝 目がさめてみると とても良い天気だった。公園にはちょっとしたグランドもあり周りにはベンチなどもありなかなかの場所。そこで朝食をとることにした。 前回のときから活躍している イワタニのシングルバーナーで 湯を沸かしカップラーメンと昨夜買っておいた パンを食べた。こういう季節にはやはりこうして 温かい食事を取れることがとても嬉しい。 食後にはコーヒーを入れて ゆったりとした時間を過ごすこともできた。そうこうしていると 子供達が集まり始めた。サッカーの大会が公園のグラウンドであるらしい。 そんな中 私は島巡りの準備を開始。MTBをシエンタからおろした。

    

 似島行きのフェリーは、この駐車場のすぐ目の前。時間などを確認すると1時間に1便くらい出航している。乗船券を買わず、乗り込む時に料金を払うと言うシステムになっていた。似島にはちょっとした登山にいい安芸小富士と言う山があるからか、登山者の団体もいて、結構な人が乗り込んでいた。

    

 学園前という港に降り、ここから時計回りで島を一周する。島は、特別な時間が流れている感じだ。ゆっくりとしたペースで進む。広島に こんな美しい島があるということは全然知らなかった。さすが瀬戸内、海もとても穏やか。この島は、原爆の治療をする人がたくさん運ばれてきた歴史もあり、遺骨なども相当数出ているらしく、慰霊碑など何箇所か建っていた。
 サッカーの歴史もあり、日本初の国際親善試合をしたのもこの島だったということだ。第一回全国中学サッカー大会では似島中学は準優勝だったらしい。しかし今は過疎の島ということで中学も小人数になってしまっている。 

     

 海沿いの道は、ほとんど車が通らす、のんびり行ける。景色も本当に綺麗。瀬戸内の海、しかも広島のすぐ近くということで多少汚れているのでは?と思っていたのだが、すごく綺麗。透明度もあり、エメラルドグリーンといったところもあった。人々が環境問題に関心を持ち、意識がかわり、行動が変わって、こうした海が取り戻せているんだと妙に納得。最近テレビ番組で東京湾なども綺麗になりつつあるというのを見たが、ここも、本当に綺麗だった。
 久々のMTB。しかも、以前履いていたスリックタイヤではなく、ブロックタイヤなので、舗装路は、とても重たい印象。ロードバイクがいかに軽やかかを再確認した。MTBが活躍できたのは、ほんの数メートル。まあ、これも来てみないと分からないので、仕方がない。
 牡蠣の養殖から盛んと聞いていたが、道路沿いに積んである貝殻はヒオウギ貝のようなきがするのだが…。

     


    

穏やかな海
   

 島の中心街?につき、安芸小富士に登山をするために、登山口に向かう。標識に沿って行くのだが、まるで迷路のよう。それでも、なんとかたどり着いた。せっかくMTBで来たんだから、できるだけMTBで行こうかと思っていたのだが、いきなりの階段、急坂。仕方なく、登山口にMTBをおいて、徒歩で登る。ここは、登山者が多いからだろう。整備されていて、快適に登ることができた。真冬ということで厚着をしてきていたのだが、暑くなりTシャツになって登ってちょうどよかった。頂上に着くと達成感あり。景色もとても綺麗だった。

     
いよいよ登山スタート
    
登山道はとても分かりやすかった。
  
頂上からの眺めは最高

今回は、頂上でカップ麺を食べたいと思いシングルバーナーも持ってきていたのでさっそく湯を沸かす。山頂で食べるカップ麺とおにぎり、最高だった。食事が済む頃には、汗も引き、少し寒くなってきたので再び服を着て山を下りる。

   

 広島の中心街を臨む。こんなに近くに自然がいっぱいの似島。知らなかった〜
    

 この後、北側の道を行く。ここは自動車通行不可なので一段とのんびり進む。数カ所、戦時中の桟橋跡や煙突なども残っていて、歴史を感じるところもあった。再び学園前に戻って来た。支援学校のようだが、この日は、サッカーの交流会か何かあったのだろう。にぎやかにプレーしていた。帰りのフェリーに選手達が大勢乗ってきて、帰りもにぎやかだった。甲板に出て、海の景色を眺めながら帰った。

    
美しい海岸線
      
戦時中の遺産がところどころに
     
短くてもフェリーに乗ると旅をしている感が高まる

 駐車場に戻るとほぼ満車状態。サッカー大会のためだろう。今回は経費節約というのと、雪の関係で高速は使わず、岩国ー吉賀ルートを使った。今回も島巡りシリーズ、気持ちよかった。

 

 

本日のデータ
 走行距離 25キロ程度?
 広島〜似島 フェリー運賃 (大人440円 自転車160円) ×2
















『つぎはぎ日本一周』似島