福島

『福島』（長崎）

　2016.1.10

　結局、昨夜は、夜中に一度目が覚めてトイレに行ったのだが、トイレも電気がつかず、懐中電灯をもっていくという感じだったし、駐車場にともっていた街灯も、深夜には消えていた。しかし、そういった真っ暗の状態というのは、夜空が綺麗に見える条件を満たしていた。最高に綺麗だった。しばし見とれていると、なんと、流れ星。幸運がやってくるかも。得した気分で、再び眠りについた。
　朝は、7時に目が覚めた。昨日のツーリングの疲れからか、結構しっかり眠った。
　昨夜は暗かったのでよくわからなかったが、朝この公園を見ると、とても綺麗な景色だし、いい感じの公園だ。今回デビューのアイテム。カセット式のシングルバーナーを持ってきていたので、それを使って朝食。（これがコンパクトでなかなかの優れ物）昨夜購入していたカップ麺と、パン。それに、食後のコーヒー。寒さの中での調理となったが、火を使うし、温かい朝食がいただけるので、なかなかいい感じだ。これは今度から必携だ。こうして、シエンタがだんだんとキャンピングカー化していくのかも・・・。

　　　

　　　

　準備をして、本日のツーリングスタート。まずは、最北端ということで、その岬がある初崎海水浴場に行ってみることにした。駐車場から下って、海岸線に出る。ここの浜もなかなか絵になる。岬に海中灯台が見えた。どうも、その近くにも行ける感じだったので、歩いて行ってみる。岩をつたって、その灯台に一番近いところまで行く。岩場から10メートルぐらいのところに灯台があるのだが、その間の海が深かそうで、別に泳ぐわけでもないけれど、恐怖心を覚えた。なぜ？
　岩の感じも何層にも重なってできていて特徴的だった。

　遊歩道もあったので、少し登ってみたが、木々が生い茂っていて、あまり景色も見えなかったので引き返して、次へ行くことにした。

初崎キャンプ場から、初崎公園展望台に向かって行くと、何やら、不思議な建造物が・・・。以前何かに使われていて、今はコンクリートの部分だけが残っているような、そんな感じのものだ。

　展望台が見えてきた。遊具のようなかわいい形だ。上に登るとさすがに眺めはすばらしい。しばし景色を堪能して、つぎへ進む。寒椿も綺麗だ。

　対岸との間の海峡のようになっているところに、点々と島があり、これがまた、美しい。そんな綺麗な景色を眺めながら進んでいると、なにやら、島巡りには珍しく多くの人が集まっているところに出た。よく見ると、駅伝競走の中継所のようだった。ちょうど、タスキを渡す時だったようで、しばし、その様子を眺め、次へ進む。「がんばれ～」

思ったより、早く、島にかかっている橋のところに出てきた。この島は、採石や石工なども盛んなようで、そうした施設も見えてきた。そして、昨日入浴した温泉にも行ってみた。暗かったので、昨日はよくわからなかったが、こんなところだったのだ。

　そして、少し行くと、大山展望所という表示が見えてきた。島巡りでは、できるだけ、島で一番高いところにも行くというのが、最近の目標になっているので、迷わず行ってみることにした。さすがにきつい坂ではあったが、のんびりペースなので、それほど、足にもこず、登頂。展望台は、西洋風の立派な造りだった。自転車も抱えて上に登ってみると、360度絶景。展望台の下からは見えない景色がそこに現れた。ここでも、最高に贅沢な景色に癒されながら、しばし休憩。

　展望台をあとにして、下って行く。下りはあっという間。次は、この島の歴史民俗資料館。図書館と一緒の建物で、無料ということだった。中には、島の歴史として、炭鉱の島として以前はにぎわっていたということがわかった。展示資料から推測すると、さっき見たコンクリート製の建造物はきっと、炭鉱関係のものだろう。

　LPガスの基地が見えてきた。キャンプ場のすぐ近くだ。その後、進むと、海に突き出たこれまた、コンクリート製の桟橋のような施設が見えてきた。きっと、これも炭鉱関係ではないかと思う。そして、土谷の棚田が見えてきた。海も見え、なんとも言えない美しい景色だ。水を張る春の時期は、もっと綺麗なんだろうなあ～と想像しながら進む。展望所が何か所かあり、その場所場所で、綺麗なため、止まって何枚も写真を撮ることになってなかなか進めなかった。一つ残念なことが、それは、展望所の足元にたばこの吸い殻がたくさん落ちていたこと・・・・せっかく美しい景色を眺めさせてもらっているのに、ポイ捨て・・・・う～ん。