『鷹島』
 2016.1.9

 前回、雨のためにあきらめた、「鷹島」に行くことにした。いつものように、前日の夜からスタート。最近は、九州方面の島巡りをしているので、いつもの古賀のサービスエリアで車中泊。今回、スタートが遅くなったので、到着するのが、2時過ぎになってしまい、なんだかんだで、結局就寝は3時ごろとなった。それでも、7時過ぎには目が覚めた。暖冬とはいっても、1月。さすがに寒い。それでも、ここのサービスエリアは、24時間フードコーナーが開いているので、朝食に温かいうどんを食べた。温まった〜〜。今回もサンシェードのおかげで結露なし。8時すぎに、古賀を出発した。鷹島まではまだ100キロぐらいある。結局、鷹島の道の駅に到着したのが10時ごろ。さあ、ここからスタート。

    

   

 今回、鷹島は、まずは南へ向かうことにした。最初は歴史民俗資料館。資料館に入る前にある展望台からの景色、雲から漏れる太陽の光がスポットライトのようで、とても美しかった。
 この資料館には元寇の時の説明があった。その中で、対馬や壱岐島などの住民は殺され、女性は殺さずに手首に穴をあけて、元の船にくくりつけ、攻撃させないようにしたなどと、むごい史実が紹介されていた。どこかで、この内容を見て、知ってはいたが、改めてその展示を見て、本当に恐ろしいと思った。
 碇石を最近の島巡りでいろいろなところで、見るが、ここの展示を見て、どのように使われていたのか、やっと納得できた。木製の碇に、この石をおもりとして固定して使用したのだ。なるほど。また、ここ、鷹島の沖合で、元寇の時に使用された船が発掘されたということで、その様子や、その時に引き上げた貴重な資料が展示してあった。中には、保存のためだろう、水の中に入った状態で、そのまま展示してあるものも。
 資料館の外に出てみると、モンゴルとの友好の碑が建っていた。う〜ん。昔のこととは言え・・・・まあ、これが日本のいいところなのだろう。どこかの国とは違って、いつまでも、引きずらないところがいいのだろう。

     

 島を更に南へ進む。海岸沿いにずっと道があるわけではなく、同じような道がいろいろな筋にあり、迷いそうになったが、スマホを時々確認することでなんとか進むことができた。本当に便利になったものだ。GPSのおかげで現在位置も分かるし、本当に助かる。『つぎはぎ日本一周』を始めたころには考えられなかったことだ。今となっては、必携アイテムだ。今宮神社、牧の丘史跡などによりながら、すすむ。

     

 この島の土は赤っぽい感じで、畑の手入れもしっかりされているところが多く、それがいい感じの景色となって目に入ってくる。また、海岸線も綺麗で、癒される。

   

 スポーツ交流センターから左へ進み、阿翁浦の漁港へ向かう。狭い道で、結構な下り坂。それでも、下りはやっぱり気持ちいい〜って思いながら進んでいると、突然ガッガーンという衝撃が!そういえば、グレーチングの溝蓋があったような・・・・。そして、前タイヤの空気が抜けていくのが分かった。あ〜あリム打ちパンクだ〜。と思って、あきらめて、止まり、グレーチングのところへ行ってみると、原因が分かった。なんと、蓋が逆についていて、鉄の横棒が底になって、完全に細いタイヤがはまるようになっていたのだ。これだと、リム打ちするはずだ。パンク修理の前に、まず、この蓋を逆さにして、次の人がパンクしないようにした。(うん。いいことをした。)さて、久々のパンク修理。換えのチューブは3つほど持ってきていたので、大丈夫だが、本当に久しぶり。タイヤが固くて多少てこずったが、無事チューブ交換。さて、空気を入れ、後輪と同じぐらいの空気圧にしないと、と思って、後輪をさわってみると、なんと、後輪もパンクしていた。一度に前後ともパンク。奈良から京都へ行った時以来(こちら)だ。ショック。再び、後輪の修理をして再スタート。

   

   

阿翁浦の漁港へ降りてきた。ふぐのモニュメントがあった。この島の名物らしい。その後、白浜海水浴場を通り、次の目的地「モンゴル村」へ向かう。

  

 モンゴル村到着。まず、飛び込んできたのが、鷹のモニュメント。よく見ると、ソフトバンクホークスの優勝を記念したもののようだ。鷹島とホークスということで、ここにあるのかな?モンゴル村の施設は、それぞれに入場料があるようだったが、園に入るのは無料らしく、今回は、園の中をロードバイクを押しながら、散策させてもらうことにした。ここの景色も素晴らしかった。

    

    

 モンゴル村をあとにして、次に向かったのは宮地獄史跡公園というおどろおどろしい名前の公園。ここも、元寇の時の激戦地らしい。この島で一番高いところ?のようで、景色は素晴らしかった。

   

 最後にこの島で行ってみたいと思っていたところ、それは、鷹島海中ダム。なんと、このダム、入江をダムで堰き止め、その中の海水を淡水にしたものらしい。行ってみると、海面よりも高い位置に水面があり、想像していたのとはちょっと違ったが、ユニークなダムだった。こういうダムを作って、島の水不足を解消したということらしい。

  

 島を一周し、スタート地点である鷹島の道の駅にもどってきた。まだ、日没までに時間があるが、次の島を周るほどの余裕もない。ということで、以前、加布里から伊万里まで進んだ時に通った国道204号線まで行き、つぎはぎ日本一周のルートをつなげることにした。鷹島肥前大橋を渡り、古保志気の交差点まで行く。往復12キロぐらいだったが、思ったより早く行けた。再び、道の駅に戻るのだが、途中、雲の間から光線のように海に降り注ぐ景色(この日はこういう景色を何度も堪能)を撮影したりしながら到着。

    

 道の駅に駐車させていただいたお礼に、ここのお店で、夕食をいただくことにした。この日は、出発の時間も遅かったこともあったし、途中、これ!といったレストランなどもなかったので、昼食を食べずにいたので夕方の5時で、やや早めだったが、夕食とした。魚島来飯(おとこめし)1050円なり。うまかった〜。

 

 その後、スマホで温泉施設を検索したら、明日行きたかった島、福島に「福島温泉 ほの香の宿つばき荘」という施設あることがわかった。さっそく、そこへ向かう。途中、夜食も購入し、長い夜にそなえた。実は、その施設近くに公共の駐車場があれば、そこで、車中泊と思っていたのだ。温泉は600円。ゆったりと入浴。至極の時だ〜。

 温泉から上がって、この施設の駐車場以外に近くにないか探したが、どうもないようなので、探しながら、福島の道を進む。これが、道の駅などがなく、結構すすみ、結局最北端の初崎キャンプ場の駐車場まで来てしまった。
 ここには、公共のトイレもあるにはあったのだが、人里離れたような場所で、あまりにもさびしいし、誰も駐車していなかった。ちょっと、恐ろしい気もしたが、こういうところで、車中泊することが平気にならないと『つぎはぎ日本一周』が達成できないと思い、ここで寝ることにした。まあ、サンシェードで窓を覆ってしまえば、どこでも一緒なのだが・・・・。で、結局、8時半ごろには眠りについた。(車中泊は夜することがなく、夜が長い)まあ、昨日は4時間ちょっとしか寝ていなかったので、ちょうどよかったのだけれど。明日は、最北端からこの島を一周することになる。

  

本日のデータ
 走行距離 47.4q
 歴史民俗資料館 310円
 温泉料金 600円
 高速料金 美祢東〜築港〜前原東  3810円 




















『つぎはぎ日本一周』鷹島