つぎはぎ日本一周

『大下島&岡村島』

2016.12.4

 昨日、小学生の体操大会があった。いつもは参加選手の引率や審判という立場なのだが、この大会は、運営側という立場。今年で29回目。毎回思うが、大会前は、いろいろと苦労することもあるが、選手たちの演技する姿や、演技をやり終えた選手の表情などを見ると、やってよかったと思うし、今後も続けていきたいと思う。さて、大会を終え、礼状や、成績等を参加校や、後援してくださったところ、広告を出してくださったところなどに発送、新聞各社に大会成績を連絡など事後手続きも終え、ほっとしたところで、旅に出ることにした。
 1日のみというスケジュールなので、近場の島巡り。いよいよ行っていない島が少なくなり、どこに行こうか迷うところ。候補として、岩国近くの柱島と思っていたが、釣り客で結構乗船者が多いというインターネットの情報もあったり、自転車が積めるかどうか確信が持てないということもあり、今回はやめにした。次の候補として、考えたのが、とびしま海道の橋がつながっていない大下島。ここは、フェリーもあるということで、自転車OKというのは確実。(便数は少ないが・・・)ここに決定。時刻表を調べると、朝6時50分に始発のフェリーがあり、次は、9時35分となっていた。これはなんとしても始発に乗りたいところ。やはり、車中泊決定。
 車中泊は、ソロキャンプをしているようで、これ自体わくわく感がある(寝るだけなのだが・・・)
事後手続きの後、島巡り、車中泊の準備などをして、結局出発したのは午後10時前。
 フェリー乗り場の岡村港に着いたのは夜1時ごろになった。近くの駐車場で車中泊。夜釣りなどの人もちらほら。

  朝、5時40分に目覚ましをかけていたのだが、結局2度寝で6時すぎに起床。朝食にカップ麺も、と考えていたが、時間が心配になり、前日に買っていたコンビニおにぎり。その後、まだ、暗い中、自転車を出し、乗船の準備をする。昔、釣りにハマっていたころ、こういう時間に渡船に乗り込んでいたのを思い出す。乗船代思ったよりも安く200円。自転車も140円とまずまず。サイクルクルーズでひょっとしたら、自転車は無料?と思っていたが、期間外らしく有料だった。

 フェリーに乗り、寝っ転がれるスペースがあったので、横になろうと思い、こういうスペースには大体ある枕を探すために、そのスペースにあった、戸棚を開けたら、「勝手に開けないでください」と係の人に怒られてしまった。結局、枕は置いていないようで、自分のリュックを枕代わりにして、横になった。途中、小大下島に寄ったりして、25分間の乗船。このフェリーはこの後、今治まで行くらしい。
 大下島。この島はそんなに大きい島ではないので、是非一番高い山の登山がしたかったのだが、パンフレットには山のことはなく、インターネット等で調べても見つからなかった。この島の山を登る人はいないよう、残念。その代わりと言ってはなんだが、この島の周回道路は2つあって、海岸線と、やまの中腹にあるらしいので、その両方を行ってみることにした。
 まずは、港の西にある大下灯台へ向かう。明治27年にできたということで、歴史的な建造物である。思ったよりも小さい灯台だったが、なかなか趣があった。

 海岸線の周回道路。海のすぐそばの道なので、海の音を聞きながら、海の景色を見ながら進む。大崎上島もすぐ近くに見える。

 

 島の東側に入ると、柏島、その後ろに大三島が見えてくる。朝日がまぶしい。この時点では、天気が崩れる感じはしなかったのだけれど・・・・。 道沿いに今は動いていない採石関係?の機械が・・・ 瀬戸内の島には必ずと言っていいほどミカン、柑橘系の果物畑がある。そこには、斜面を行き来するモノラックがある。この島にもたくさんあった。

  

島の南端にあるアゴノ鼻灯台。
早津佐神社。もう、島を一周してしまった。この時点で、時間はまだ8時7分。港近くのため池?この池には、メダカもいるし、ボラもいるらしい。 大下小学校跡、とてもかわいいコンパクトで綺麗な校舎。今は、もう子どもはいないとのこと。島巡りをしていると、同じように廃校になったところが多い。子どもにとっては素敵な環境だと思うのだけれど・・・・。

    

 石垣の小道。昔ながらの石垣の道。絵になる道だ。いよいよ、もうひとつの周回道路へ向かう。同じ景色も、眺める高さが違うと、違って見える。 くねくねと曲がった道。

     

本来ならこの先にしまなみ海道が見えるはずなのだが・・・うっすら見える?

 

 肥島付近。

  

 こうして、この島を2周。完了。時間は、なんと、9時20分。次のフェリーは12時55分。3時間半もある。

 

 郵便局が待合所になっているらしく、その近くで、どうしようか迷っていると、地元のお爺さんがいたので、少しお話をした。この島の歴史など話してくれた。この島には漁師を専門にしている人はいないらしい。みかん農家がメインということだ。以前から、この島の人たちは漁師にはならなかったらしい。島なのに、不思議な感じがするが、そうだったらしい。82歳ということだが、とても元気そうで、現役のみかん農家。最近は、普通のみかんだけでは食べていけないそうで、いろいろ珍しい品種を作らないとお金にならないそうだ。そんな話をしていると、高速艇の話になり、10時14分に出るらしい。自転車は乗せれるかは聞いてみないとわからないが、乗客が少ないなら、きっと大丈夫ということだった。12時55分まで待つつもりだったので、だめもとで、交渉してみることにした。
 高速艇が来たが、乗客はいないようで、大下島から乗る人が私を入れて2名だった。これなら大丈夫そう、と思い、自転車のことを言うとOKがでた。ラッキー。これで、時間を有効に使える。

 

 海から見た大下灯台。
 岡村島へ着く。時間は、10時28分。本日の予定変更で、岡村島も一周することにした。
 ここから 岡村島
この島は、以前橋までは来たのであるが、島内を散策はしていなかったので、ちょうどいい。まずは、港のある辺りの街並みを散策した。これが、なかなかいい雰囲気だった。校舎が曲面になっているユニークな形状の小中学校があった。

    

 そうこうしていると、天気予報どおり、ぽつぽつと雨が降り始めた。覚悟はできていたので、すぐに、レインウエアを着て、雨の中を進むことにした。リュックとウエストポーチも先日防水仕様のものを購入していたので、ばっちり。この島も、高いところに周回道路が通っている。登山もしたいけれど、登山道がみつかるだろうか?海岸沿いの道を進む。岡村島、中ノ島、平羅島、大崎下島を結ぶ3つの橋が見える場所があったので、写真を撮る。

   

これまた、あっという間に島を一周してしまった。時間はまだ11時20分。登山のことを考え、山の上の道を行くことにした。 小中学校の横の道を上っていく。MTBなので坂は強いはずなのだが、結構ハードな道だ。大崎下島 御手洗の町を臨む。

     
  

標高159mあたりを通る。 この辺りが周回道路では一番高いところ。登山口を探したがみつからない・・・・。この島もみかん栽培が盛んだ。みかんのオレンジ色と島の緑が綺麗。

 

 結局登山道はみつからないまま一周してしまった。まあ、雨も強くなってきたことだし、登山はあきらめよう。時間も12時。高速艇に乗れなかったら、まだ、大下島にいる時間だ、乗れて本当にラッキーだった。小中学校の軒下をかり、雨宿り。感謝。ここで、本日の昼食。カップ麺、コーヒー。雨と汗にぬれた体にはありがたい。

  

 本日はここまで。 泥だらけのMTBをシエンタに乗せるのはちょっと抵抗があったけれど、シートなどを引いて対処。まあ、仕方がない。さあ、帰りましょう。
 帰りに道の駅により、みかんを購入。あれだけミカン畑の中を通ったら、やっぱ買うでしょ。後半は雨の中ではあったが、とても楽しい島巡りとなった。

 

走行距離 大下島 16.8km
       岡村島 17.7km
 フェリー代 大人  200円×2
        自転車 140円×2
 安芸灘大橋 720円×2
 高速料金 戸河内―呉 2380円×2

 

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