つぎはぎ日本一周

『百島』(広島県)

2016.2.22

ルート

 

 土曜日に出校日だった関係で、22日(月)が振替休業日でお休み。天気予報を見ても、この日はなかなかいい天気。ということで、今回も、島巡りシリーズ。1日で行けそうなところということで、今回は、しまなみ海道の近くの離島、百島というところに決定。いくつかフェリーの発着場所があったのだが、一番近そうな、常石港というところにした。 
 いつものように、前日に益田を出発し、常石港へ向かう。途中、高速のサービスエリアで車中泊をしようかとも、思ったが、朝早くフェリーが出ることもあり、できるだけ近くで車中泊をしたくなり、きっと、有料でも近くにあるだろうと思い、常石港まで行ってみることにした。

  

 すると、すぐ近くに駐車場が・・・・しかも、よく見ると、料金所もなく、無料のような感じだった。この港の駐車場ということは間違いなさそうだったので、ここに決定。道の駅やサービスエリアほどは綺麗ではないが、きちんとトイレもあり、車中泊にはばっちりだ。 朝早いフェリーというのは、6時40分に常石港を出港する。これよりも前に6時10分に高速船?フェリーという表記のない船が出るのだが、ひょっとしたら、自転車を積むことができないかも、という気持ちもあり、フェリーを選択したのだ。次のフェリーは10時半ぐらいだったので、6時40分にはなんとしても乗りたかったのだ。朝、5時半ぐらいに目ざましをかけて眠りについたのだが、疲れからぐっすり眠ることができた。
 朝、まだ暗い中5時半になったので、ごそごそと起きだして、支度をした。昨夜コンビニで買っておいたおにぎりが今日の朝食。それを食べ、顔を洗ったり、MTBを準備したりしていたら、あっという間にフェリーの時間になっていた。さて、フェリーに乗り込むが、この港には乗船券売り場はなく、フェリーの中で購入するようになっていた。10分ちょっとで、百島に到着するので、MTBをとめたすぐ横に簡易の待合室のようなところがあったので、そこに乗り込む。

  今回も、MTBなのだが前回とタイヤを交換してみた。前回までは、ゴツゴツのブロックタイヤだったのだが、これだと、舗装路ではロスが大きく、なかなかスピードも出ないし、ペダルをこぐのがとても重たく感じたので、今回は、スリックタイヤに履き替えてみた。これが大正解。ロードとまでは行かないが、随分と体感的に軽くなり、舗装路でもスムーズに進んだ。また、ロードよりもごついタイヤなので、少々の悪路でも大丈夫。今回も途中、オフロードがあったのだが、全然大丈夫だった。
 10分ほどで百島の福田港に到着。6時50分。まだ薄暗い感じだった。干潮だったのだろう、港の周りは砂浜になっていて、そこに漁船がのっかっていた。そうした景色もまた、なかなかいいものだ。この島は、ほぼ海岸線を一周できる道がついているので、その道を通る。最初は、やや細い道だったので、見落としそうになったが、無事少し山を上って海岸線に出る。この時間、干潮ならではの景色が面白い。海藻がびっしり生えていたり、砂浜の模様が綺麗だったりと、ところどころストップして写真を撮った。対岸は田島の造船所などが見え、自然との対比も面白かった。

     

      

 泊地区に入ると、漁村の風景が広がる。少し行くと、ダンゴ岩というところなのか、とても面白い形の岩が見えてきた。岩が二つに割れているようになて、海へと続いていた。コンクリート製の防波堤で、その両側が固められていたのは少し残念であったが、興味深く見させてもらった。

     

 トンビなども飛んでいて、餌付けをしている人もいて、トンビが餌を空中キャッチなどもしていた。写真を撮ろうとしたが、これが結構難しく、いい写真は撮れなかった。

 

 坂を上り、海岸線を眼下に眺めながら進むが、この景色もまた、綺麗。道路わきには、梅の花が満開だったり、菜の花が咲いていたりと、2月ではあるが、春がそこまで来ているというのを感じた。途中、昔の軽自動車のバンのようなものが朽ちかけた状態で置いてあったが、今から考えると、とても小さい自動車だったんだなあと感じる。特に、運転席など、本当にここに入って運転できる?と疑問になるほど。

      

 少し行くと、今度は海のすぐ近くを通る道に出るが、オフロードの部分に出てきた。MTBの出番。ロードでは、きっと、タイヤをとられてなかなか進めなかったと思うが、スリックとはいえ、MTBさすがにぐいぐいと進む。さらに行くと、今度は別荘地。お金を持っている人は持っているのだな~。

   

 大きなクレーンと修理中?の船が見えてきた。ここも、造船などが仕事なのだろう。ただ、相当古そうではあったのだが。とても綺麗な島なのに、やはり、こういう場所も・・・。不法投棄。とても残念な気持ちに・・・。

    

 太陽光パネルがずらっと並んでいる個所に到着。結構広い土地に設置してある。随分と発電できるのだろう。そして、少し行くと、水産研究所というところもあった。

   

 そして、あっという間に島を一周してしまった。距離にして約14キロというが、時間はまだ8時45分。到着して2時間で、一周してしまったことになる。まあ、今日は、この島の一番高い山に登るというもう一つの目的がある。さっそく登山口へ向かう。海べりの道ではなく、郵便局などがある街中を進む。郵便局があるということは、以前はメインストリートだったのかもしれないけれど、相当狭い道。現在では、他に広い道もできていた。その細い道を進むと、登山口の案内が出ていた。斎場に向かって進むこれまた細い道。斎場を越え、さらに行くが、激坂になる。MTBの強み、激坂もなんとかクリアし、ついに階段状の登山道まで来た。さすがに、ここからは徒歩。MTBをここに置いておき、登り始めた。この島で一番高い山といっても十文字山という標高184メートルの山。登山道はきつめのところもあったが、これまた、すぐに山頂に到着した。時間は9時15分。景色は、さすがに綺麗。癒される。まあ、今日の目的は達成なので、そんなに急ぐことはない。ここからはのんびりと、ぽかぽか陽気の中、一人旅、一人の時間を楽しむことにした。


       

 まずは、リュックを置き、横になった。これがまた、気持ちいい。のんびりしながら、景色の写真を撮ったりうとうとしたりして時間を贅沢に使う。まだ、昼には早かったのだが、せっかくの山頂なので、最近の恒例、シングルバーナーでお湯を沸かし、カップ麺を食べ、その後、コーヒーを入れた。アウトドアでお湯を沸かし、温かいものを食べるというのは本当に趣がある。雰囲気込で、最高にうまい!それにしても、このイワタニのカセットガスはコンパクトで本当に優れ物だ。カセットガスジュニアでも十分にお湯を沸かすことができる。家に帰って、安いボンベから、補充などもできるので(自己責任)、『つぎはぎ日本一周』の旅にはこの大きさのカセットガスがいい。

  

 のんびりとした時間を堪能し、山を下り、百島の町を巡ることにした。まず、目に入ったのは立派な学校。よく見ると、幼稚園、小学校、中学校が一か所になった学校だ。小さな島ならではだが、島巡りでは過疎の問題に直面している学校が多い。まあ、島根県、特に益田は、過疎で生徒が少ない学校が多いので、同じ悩みを抱えている。幼、小、中が一緒になるというのも、その解決策の一つではある。この日は月曜日だったので、校庭で遊んでいる小学生がいたが、2人ほどだった。

  

 町を巡ると、高台に元中学校だった建物が建っていた。ここは、この島のアートの拠点のような案内板があったが、中には入れなかった。

  

 その他、びっくりしたのは、昔の映画館があったこと。もちろん現在はやってはいないのではあるが、取り壊さずに、そのままの状態で残っていた。以前は、映画館の経営が成り立っているほと、人数がいた島だったのだろう。大崎上島もそうだったが、3階建ての民家もあり、これにも驚いた。

 

 島の町巡りを終え、港へ帰ると、朝の干潮とは違い、海水が来ていて、同じ港とは思えない感じだった。フェリーまで、1時間近くあったので、ここでまた、コーヒーを沸かし、のんびりした。すると、すぐ近くに青い鳥が来て、逃げようとしない。2~3mの至近距離なのだが・・・・。めったにないチャンスなので、アップで写真を撮った。なんていう鳥だろう?(帰ってインターネットで調べると、「イソヒヨドリ」という鳥らしい)

     

 フェリーの時間になったので、この島ともお別れ、。時間は12時10分。フェリーに乗って10分で常石港に到着。およそ6時間の旅だった。こんなに早い時間で、目的達成。明日は学校なので、早いけれど、本日の『つぎはぎ日本一周』島巡りシリーズは終了。

    

 走行距離 フェリーも含め 24.65㎞
 常石港~福田港  乗船券 250円 ×2
 自転車 140円 ×2
 高速料金 戸河内~福山西 2240円 往路(休日割 ETC割)
                   3200円 復路(通常料金)

 

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