つぎはぎ日本一周

『白石島』(岡山県)

2016.3.13

 

 とても素敵な卒業式が終わり、職場の慰労会が行われた。私は、お酒がだめなので、アルコールなし。特技は、アルコールが入っていなくても、違和感なく、楽しめるということかな?というぐらい楽しい時間をすごすことができた。1次会が終わったのが、10時前だったかな?
 1次会で失礼させていただき、自宅へ帰ったのだが、その時点では考えていなかったのだが、飲み会の席で、私の趣味のことをよく知っている同僚から「明日もどこかへ攻めるんですか?」みたいなことを聞かれたものだからか、無性に、『つぎはぎ日本一周』をしたくなった。天気予報を見ると、幸いにも明日はまずまずの天気。これは、行くしかないかと、つれあいに聞くと、つれあいも明日は用事があったり、夜は飲み会があったりするらしく、普通にOKがでた。急いで準備をしないと、車中泊でもちょっとしか寝れなくなってしまう。
 1日のみの旅ということで、瀬戸内の島めぐり、まだ行っていない島をさがすと、北木島の南側にある白石島。行っていない島の中では割と大きい方、最近のプラス登山にもちょうどよさそうな高さ169m、立石山という山もある。ここに決定。
 準備を済ませ、家を出発したのが、10時50分ぐらい。白石島は、岡山県笠岡市の沖にある周囲10キロほどの小さな島だ。
 ここへ行くには、笠岡からフェリーで行くことになる。この港は、以前北木島へ行ったときに利用しているのだが、駐車場のことはよく覚えておらず、車中泊に適した場所かどうか自信がなかったということと、夜遅く、笠岡に行くまでに睡魔に襲われたということがあり、途中の福山SAで本日の車中泊をすることにした。笠岡まであと、30キロというところだ。結局眠ったのは深夜2時少し前ぐらいだったと思う。
 それでも、朝7時には目が覚めた。まだ少々眠たかったのだが、朝の間にもう30キロ移動しなくてはならなかったので、準備をした。朝食はシングルバーナーでカップ麺という手もあったが、福山SAを利用させてもらったお礼もかねて、SAの店でとることにした。中にはマクドナルドも入っていたので、朝マックを食べ、SAをあとにして、笠岡に向かった。
 

  

 フェリーの時間には十分間に合い、コンビニで昼食用のおにぎりなども購入してフェリーに乗り込んだ。フェリーの中で乗船券を購入するシステムになっていた。思ったより多くの人がこのフェリーに乗っていた。
 35分ぐらい船にゆられて、白石島に到着した。最近の『つぎはぎ日本一周』は島巡りがほとんどなので、フェリーにもだいぶ慣れて、特別感はなくなってしまったが、やはり、船の雰囲気は好きだ。

 

 白石島に到着。港には、ほとんど何もなく、料金表示の看板があるぐらい。ちょっと離れたところに、案内所のようなところがあったので、行って、島の地図がないか尋ねたところ、そこにはないとのこと。高速船の待合室になるあるかも、ということで、その待合室に行って、かかりの人に聞くと、以前はあったのだが、今はないとのこと。観光シーズンではないからなのか、少々残念。島の案内の看板がその横にあったので、それをデジカメで撮影して、島一周にスタートした。
 できるだけ、海岸線を通りたいと考え時計回りで、進む。
 町の雰囲気は、北木島と似ているように感じた。民家と民家に渡したアーケードのような屋根など、北木島も同じようなものがあった。

     

 少し行くといきなりの細道アンド急坂。ギヤを軽くしてゆっくりと登る。しかし、あまり体重を後ろにかけると、前輪が浮くので、バランスをとりながら。そのうちに、ついに舗装道路ではなくなり、オフロードの小道になってしまった。MTBなので、少々の道は大丈夫なので、そのまま進む。そして、とうとう行き止まりになってしまった。途中の景色がよかったので、よしとして、Uターン。

       

その先の道を行くと、今度は、峠を越え、下りに、ぱっと広がった視界。港が見えてきた。しかし、ここも、行き止まりだった。漁業用の網がコンクリートに広げられていた。

 

 再び、元来た道をもどり、今度は、小中学校の横の道を進む。島めぐりをしていて、最近多いのは、小学校と中学校が一緒になっているところだ。過疎の学校の在り方としては、こういう方向なのだろう。必然的に義務教育学校になっているのだろう。
 最近は、島を一周するだけでなく、その島の一番高い山にも登るようにしているので、山を気にかけるようにしているのだが、この島の山ははさすが、白石島というだけあって、とても特徴的で、大きな岩が山頂にごろごろしているように見える。面白い形の岩が山のところどころに見える。登山道も探しながら進む。
 所さんのダーツの旅ではないが、第一村人発見という感じで、おばさんがいたので、島のことを聞いてみた。この先は、一本道で多少アップダウンはあるけど、海岸線を道が通っているので、わかりやすいし、景色もいいということ、登山道もあるということを教えてもらった。

   

そのまま、進んで行くと、教えてもらったとおり、結構な坂道。アップダウン。下ったところに砂浜もあり、しばし、景色を楽しむ。
対岸には、北木島が見えてきた。以前に行った島。ゆったりした島の時間を堪能しつつ先へ進む。このあたりは、島の名前にも石がつくように、採石場もある。

     

  また、笠岡から近いということもあり、夏のシーズンには、海水浴客が多いのだろう。海の家が多く建っていた。たた、このシーズンひっそりとしていて、これはこれで、なかなか趣がある。

       

 少し進むと、朝フェリーが到着した場所まできた。結局1時間半ぐらいで、島を一周したことになる。

   

 今度は、この島で一番高い山、「立石山」へ登ることにした。その前に、島の案内板をもう一度見て周ってみようと思ったところが、「開龍寺」と「鎧岩」と「立石山」だ。港付近から開龍寺の案内表示がしてあったので、そこへ向かう。やや登ったところに開龍寺が見えてきた。「?!」・・・鳥居が開龍寺の表示の前にあるではないか?ここは神社?と思って行ってみると、寺の後ろ側に四社明神社という神社もあったのだ。さすが、日本。神仏融合。

 

一旦下って、今度は、登山口方向へ向かう。すると、ちょっとした公園があり、地元の人が掃除をしているところだった。あいさつをして、立石山のことなどを聞いた。感謝。この公園からは徒歩になる。

  

鎧岩というところに到着。ここの岩は、鎧のように、岩の表面がブロック状になっている面白い岩だ。ここからの景色もなかなかいい。

      

 そして、いよいよ立石山へ向かう。上りだけでなく、下りもあり、結構な運動量。最近の『つぎはぎ日本一周』では、こうして登山を取り入れることが多いが、山頂付近から眺める景色、これは本当に綺麗。島を一周する達成感もいいけれど、山頂に登るという達成感もこの景色と出会えるという意味で格別に思う。そして、山頂では最近定番のシングルバーナーで湯を沸かし、カップ麺でランチタイム、食後のコーヒー。これがまたいい。

      

       

 港を見ると、フェリーが入港していた。フェリーの時刻を確認すると、13時35分に出港、次のフェリーの時刻は16時。これを逃すと、結構空白の時間ができてしまう。コーヒーを飲みながら現在の時刻を確認すると、12時53分。少々きついけれど、この13時35分に間に合うように下山の準備。30分ちょっとで、本当にあそこまで帰れるか?不安に思いながら、下山開始。来た道を急ぐ。それでも下りだからなんとか間に合った。13時20分ごろには、フェリーに到着。立石山から25分ぐらいで下山したことになる。我ながらあっぱれ!
 まだ、出港まで15分と余裕ができたが、すぐにフェリーに乗り込み、椅子にすわって、休憩。疲れからか、うとうとしてしまい、そのまま出港。帰りもおよそ35分の船旅で、笠岡港に到着。本日の『つぎはぎ日本一周』島巡りシリーズも気持ちよく終了。

  

 
 走行距離 フェリーも含め およそ25㎞
 笠岡港~白石島港  乗船券 530円 × 2
 自転車 190円 × 2
 高速料金 浜田~福山東 3530円 ×2(休日割 ETC割)
            ※途中 尾道道(無料区間)を通る       

 

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